前走・過去の走破タイム
馬が前走や過去に記録した走破タイムから読み取れることはどんなことなのでしょうか。その価値や評価のポイントをご紹介しています。
- 高速タイムで勝った馬
- レコードタイムやそれに匹敵する高速タイムが生まれる背景には出走馬のレベルもありますが、最大の要因は当日の馬場状況にもよります。たとえば、芝1600mの1600万クラスで1分33秒をマークした場合、額面だけ見ると速いタイムに感じられます。しかし、仮に当日に500万クラスの勝ちタイムも1分33秒台だったとしたら、単にその日のスピードが出やすい馬場だったとみなすべきでしょう。下記のような目安を比較して、当日の他のレースのタイムが平凡なのに調査対象のレースだけタイムが優秀な場合は価値が高いとみていいでしょう。
- 各コース・クラスのレコードタイム
- 競馬ソフトなどを使って算出した平均タイム
- 競馬新聞に掲載されている推定タイム
- 前日や当日に同じ競馬場で行われた他のレースタイム
- 持ち時計は上位だがその際の着順が悪い
- 競馬新聞には出走馬の持ち時計が掲載されています。持ち時計上位馬は一見有力に見えるが注意が必要です。そのタイムは必ずしも好走したレースでマークしたものとは限らないからです。好走時のタイムなら着順が悪い場合よりは評価の対象にはなるが、それもいつマークしたものなのかがポイントです。2年前、3年前の数字ならあまり参考にならないでしょう。持ち時計は、高速決着への対応能力を判断する際のヒント程度に見ておいたほうが無難でしょう。
前走・近走の上がりタイム
- 上がり3ハロンが遅いレースで好走した馬
- 競走馬の末脚にはいくつかのタイプがあります。スローミドルペースの切れ味勝負は苦手だが、ハイペースや道悪など、上がり3ハロンのタイムがかかる展開になったときに台頭してくる馬もいる。このタイプの馬は人気になりにくいため、馬場、ペースが向きそうなレースを見つけ穴を狙うと妙味がです。
- 上がり3ハロンが速いレースで好走した馬
- スローペースでレースの上がり3ハロンが33~34秒台という切れ味勝負になると台頭する馬もいます。逃げ馬不在で超スローが予想されるなど、条件が合うレースで人気がないときにねらい打ちした馬です。
- 前走・近走の上がり最速をマークしている馬
- 競走馬のラストの決め手を判断する指標として重視されている、上がり3ハロン。なかでも注目したいのが、前走で負けてはいるが、上がりタイムがメンバー中最速だった馬。