騎手と厩務員の動きなどにも注目
パドックでは馬が厩務員に引かれて周回しています。たいていは一人で引きますが、馬の状態によっては二人で引く場合もありまり、厩務員の行動から馬の状態を確認することもできます。また騎手は馬がパドックを出る前に乗りますが、その際の行動でも馬の状態がわかるものです。
厩務員の引き方に注目
- 二人引きをしている
- 馬の左右両側に人がついて引くことを二人引きといいます。適度な気合乗りを感じるならいい状態でしょう。しかし、抑えきれないほど馬がイレ込んでいる場合は状態はあまりよくないです。
- 厩務員を引きずるように歩いている
- 元気よくキビキビ歩いていれば好材料だが、厩務員を手こずらせているならイレ込み気味とみたほうがいいでしょう。気合が入りすぎているかを判断するには、歩様の乱れや発汗をチェックしてみましょう。
- 厩務員に引っ張られている
- 厩務員に引かれて仕方なく歩いているように見えるのはいい状態ではありません。体調が悪い、筋肉痛で歩くのが遅い、物見をしているなどの理由があるかもしれませんが、状態はよくありません。
騎手が騎乗したときの変化に注意する
- 騎手がまたがったら落ち着いた
- あまりシャキっとした歩き方をしていなかった馬が、騎手がまたがったとたんに急に気合を表に出してピリッとするとこがあります。特に自分からハミを噛んでやる気をみせるのはとてもいい状態です。
- 騎手が乗ってから首を上下にさせた
- パドック周回中にも見られる行動ですが、だいたいは気合が入った状態になったことを意味します。騎手の騎乗でレースへの集中力が高まったという合図です。
- 騎手が乗ったら暴れた
- 騎手が乗ったとたんに脚を跳ね上げたり、首を振って暴れるのはよくない証拠です。乗られたことが気に入らず、折り合いを欠く可能性もあります。