毛づやの良し悪しを確認

馬の毛づやは体調がよければなめらかで光沢を帯びて見えますが、体調が悪いときはくすんで皮膚が厚ぼったくみえます。ただ、見た目の印象に左右されるために、見え方は毛色や天候によっても左右されます。特に雨で濡れた馬体は、毛づやの良し悪しを見分けることが少し難しくなります。

毛づやがいい
毛づやのいい馬毛づやのいい馬の特徴としては、毛並みがそろい、しっとりとしてつややかな状態の馬です。滑らかで薄い皮膚を通して筋肉の躍動が伝わるような張りが感じられ、身体の中から光を放っているように見えればとても良い状態と言えます。毛づやのいい馬は勿論、状態もいいです。
毛づやが悪い
毛づやの悪い馬毛づやの悪い馬は毛並みがふぞろいでボサボサ、ゴワゴワしてくすんだように見えます。寒い時期に冬毛が生えることは珍しくないですが、春~秋に毛づやが悪いのは、体調を崩している場合があります。
お尻に銭型模様が出ている
毛づやの悪い馬芦毛や鹿毛の馬には、銭型模様が浮き上がっている馬がいます。馬体が引き締まり、心臓が力強く体の隅々まで血液を送り届けている証拠とも言われ、絶好調だと判断できます。

歩様の見方

前の馬に追いつく馬は買い
歩くスピードが速く、前の馬を追い越しそうに歩く馬はたいてい体調がいいです。ただし、前の馬が遅かったり、小走りで追いついた場合は違います。前後の馬の歩様にも注意しながらチェックしましょう。
前脚がすぐに地面を離れない馬は買い
前脚が地面を離れるタイミングにゆとりがある歩き方。前脚がより長く地面についているため、後ろの脚は前脚の前方に踏み出て、前脚と後ろ脚が交差して見えます。これは身体が柔軟で元気がいい証拠です。
勝手に立ち止まってしまう馬は軸から外す
周回途中で勝手に立ち止まり、厩務員にうながされてようやく歩き出すのは、気合不足か初めての競馬場で物見している状態です。コズみがひどい場合もあり、レース直前の状態としては良くないです。
肩の出が悪い馬は軸から外す
肩からつながる前脚の踏み出しが悪いことをいいます。肩がコズんで前脚が伸びないため、歩幅が狭くチョコチョコした歩き方になります。後ろ脚の踏み込みにも推進力が感じられない状態です。

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