上手な人気馬の見分け方
各馬の人気は単勝馬券の売れ行きで決定します。つまり、1番人気とは単勝馬券がもっとも売れた馬のことで、人気が集中するのはそれだけいい素材がそろっている証拠でしょう。ですが、人気=能力とは限らず、実力よりも人気が先行する馬も少なくない。特に人気馬が惨敗してしまった場合は、その理由をよく検討してみましょう。
- 馬体のいい馬の見極めは慎重に
- ある程度の大きさがあってバランスのいい馬体の持ち主も、見た目のよさから人気になることがある。それが実力に見合うものかどうかは見た目よりも結果、つまり実績から導かなければならない。
- 調教駆けする馬の成長を見逃さない
- 調教時計がいい馬を調教駆けするといいます。普段の調教ではいい動きをするのに、レースではなぜか凡走するという馬がいるが、原因は精神的な弱さによることが多いようです。しかし、調教で水準より速い時計が出せるのは能力があるからこそです。条件がそろえば勝つ可能性もあるので、レース経験をつんで精神的に成長すれば一変する可能性もあります。その後の成長の兆しを見逃さないようにしましょう。
- 血統がいい馬をイメージだけで判断しない
- 父母が活躍馬だったり、兄姉がG1馬だったりする馬は、人気を集めることが多いです。新馬戦ならともかく、競走馬の能力はあくまでもレース内容から判断するようにしましょう。
人気馬が惨敗してしまったときは敗因を探る
- 展開に不利があった
- 審議対象となるような明らかな不利があった場合は、次走でも人気を集めると思います。そうではない場合で、展開に不利がなかったかどうかをペースと位置取りから検討するようにしましょう。たとえば、ともに逃げて競った相手に先着していた、追い込んだが届かず着順は悪いが着差はそれほどでもなかったというケースなどは、能力の一端が見えるので、あまり評価を落とす必要はないでしょう。
- 距離があわなかった
- 適正のない距離に無理して出走し、それで負けたのならしかたないでしょう。次走が適正のある距離なら全く問題ないです。
- 騎乗ミスで負けてしまった
- 必要以上に大外を回ったり、前がつかえて脚を余してまけたり、明らかな騎乗ミスが敗因の場合があります。この場合は馬の評価を落とす必要はありません。
- 重馬場で負けた
- 実力馬・実績馬でも重馬場は苦手という馬はいます。敗因が重馬場だとはっきりしていればむしろわかりやすいです。次走が良馬場なら勝馬から外さなくていいでしょう。