位置取りの見方
競馬新聞等の馬柱にある位置取りの3つの数字に着順を加えれば、ゴール前の直線での動きまで含めて、レースの流れの中でその馬がどう走ったのかが見えてくる。つまり、位置取りの数字を見れば、結果である着順がどのように導かれたのか、その経過を具体的に理解できます。
また、競馬新聞によっては4コーナーのポジションを最内・内・中・外・大外などで表示している。これは内を付いて伸びなかったのか、外を回らされて距離ロスがあったのかなどの判断材料になります。
- 好位置にいながら着順が悪い
- たとえば位置取りが1、1、1なのに結果は10着など。こういう場合は4コーナーまで逃げていたが、後続馬につかまって下がったということです。強い馬なら捕まってもなお2、3着に粘れるはずです。能力以上のハイペースで飛ばした、体調が下降気味など、敗因を分析する必要があります。結局、自分の競馬ができないともろいタイプの馬ということになります。
- 常に中団
- 10数頭程度のレースで道中7、6、7で結果は6着だったとすると、終始馬郡の中にいても、その位置をキープしただけとなります。このレースではなんの見せ場も作れなかったということになります。
- 後方のまま
- 12頭立てのレースで11、11、12あたりの位置取りで結果が10着、しかも1秒以上の差をつけられているようではまったく評価のしようがない。いわゆるついて回っただけのレースです。こういう馬は外していいでしょう。
- 最後に追い込んだ
- 12頭立てのレースで11、11、12あたりの位置取りだったとしても、結果的に上位の着順に食い込んでいれば、よく追い込んだが届かなかったということ。上がり時計が速ければさらに好材料だ。追い込み馬の場合、展開次第という条件はつくが、次走は期待できます。
スタートの失敗や道中の不利は致命的
- 致命的な出遅れ
- どのような距離のレースでも、スタートでいいポジションはとれません。結果的にどこかで無理に脚を使うことになり、能力を十分に発揮することができなくなります。競馬新聞にとっては、3つの数字の最初に数字ではなく、「出遅れ」を記載しているものもありますので、チェックしてみましょう。
- 出遅れる理由
- スタートゲートが開いたとき、何らかの理由で出遅れてしまう馬がいます。騎手との呼吸が合わなかったり、馬がレースに集中できる状態ではなかったり、一歩目でつまずいたりした場合などです。その他に筋肉痛があってでたがらないということも考えられます。出遅れが致命的な不利になることケースが多々あるので、注意してチェックしておきましょう。
- 出遅れ癖
- スタートが上手くなく、繰り返し出遅れる馬が1枠1番に入ったときは要注意です。枠入りは原則としては奇数番号の内枠からなので、最初にデートに入れられて他馬の枠入りを待つことになります。狭いゲートの中でイライラすれば、出遅れる可能性はより高まります。