馬券購入の最終決断
レース予想のサイクルは出走予定馬を眺めることからはじまります。週の半ばで目にする追い切り情報などで調節過程を、週末には確定した枠順をそれぞれ確定します。競馬新聞がでればすぐに近走成績と調教時計のチェック。ここまではレース前日の作業です。当日はパドックと返し馬で仕上がりや気配を確認し、勝馬投票の最終決断を下します。
最終決断までの流れ
- まず軸馬を決定
- 軸だと考えていた馬が、当日の状態もよければ迷うことはないでしょう。問題になるのは過度の発汗や入れ込み、体重の大幅な増減など、マイナス素材が出てきたとき、あるいは想定以上に別の馬の良化が目に付いたときです。軸馬を1頭にするのか、複数頭にするのか、事前予想を踏まえて、パドック・返し馬などで調子を確認し、馬券の種類や買い方を検討しましょう。
- 投資金額
- 馬券は負けても困らない範囲で買うのが鉄則です。一日の大体の予算を決めておくほうがいいでしょう。同じように買い目や点数にも自分なりのルールを持っておいたほうがいいです。買い目を多くすれば的中率は上がるかもしれません。しかし、なにより大切なのは回収率を上げることでしょう。予想とは少ない買い目で高い回収率を追求する、つまり少ない投資でより多くのリターンを得ることができます。
- 券種選び
- 競馬の醍醐味は勝馬を予想することと、その予想が現実に起こる様を目の当りにできることだと思います。しかし、そこにはもうひとつの難点があります。予想は当っているのに馬券が外れたというケースです。選んだ馬は正解だったが、買い方が悪かったというパターンです。つまり、競馬で勝つコツは予想の上達のみならず、馬券の買い方の訓練も必要になります。
- 見送り
- 前日まで絞り込んだ予想も、当日の馬の出来次第で簡単にひっくり返ります。馬が生き物である以上、これは仕方のないことでしょう。しかし、予想と現実の不一致は思考力を混乱させ、判断力を鈍らせます。しかも、パドック・返し馬から発送締め切りまではあまり時間がないのが実情です。迷ったときは見送る勇気、買わないという判断も重要です。買うつもりだった馬がイマイチだったとき、すぐに代わりの馬を見つけられるとは限りません。そんなときは頭も気持ちよく早々に次のレースに切り替えたほうがいいでしょう。
- 勝負レースを見極める
- 競馬ファンの中にはG1のみ、重賞だけを買うという人も多いです。しかし、毎週馬券を買うなら、レースのグレードに左右されてはいけません。1日12レースのうちのどこで勝負するか、自分の予想の自信度によって判断すべきでしょう。未勝利戦もG1もレース配当の構造はかわりません。それなら、より自信の持てるレースにより多くの資金んをつぎ込むべきでしょう。
勝因を見極めて勝ちグセをつける
レース後は勝因や敗因をよく考えましょう。敗因はたとえば「ペースが合わなかった」、「不利があった」、「時計が速すぎた」などさまざまですが、それは結果が伴わなかっただけだと割り切ればいいでしょう。勝馬の勝ちパターンを分析、記憶して先々の予想に生かすことも重要でしょう。